花立山養鰻が大切にしているのは、
「育てやすさ」ではなく「育ちやすさ」です。
うなぎの様子に目を向け、その日の状態に合わせて環境を整えること。
杉樽という器と、水という環境を通して、うなぎ本来の力を、静かに引き出す養殖を行っています。












杉樽での養殖
花立山養鰻では、一般的なコンクリート水槽ではなく、
杉樽を用いた養殖を行っています。
これは見た目や伝統性のためではなく、うなぎの状態を安定させ、品質を高めるための選択です。

杉樽の特長
1.水質が安定しやすい
杉は呼吸する素材とも言われ、
水温や水質の急激な変化を和らげる性質があります。
そのため
•水の状態が急変しにくい
•うなぎへのストレスが抑えられる
という環境を作ることができます。
2.うなぎへのストレスが少ない
杉樽は、硬い壁面に囲まれた水槽と比べて、音・振動・反射が穏やかです。
うなぎにとって余計な刺激が少なく
•落ち着いた行動
•無駄なエネルギー消費の軽減につながります。
3.水の循環と相性が良い
杉樽は水の流れを柔らかく受け止め、自然に近い循環を作りやすい構造です。これにより
•水が淀みにくい
•個体差が出にくい
という養殖環境を保つことができます。
4.人の目と管理が欠かせない養殖
杉樽養殖は、機械任せで完結するものではありません。
水の色、匂い、泡の立ち方、うなぎの動きや食いの変化など、
日々の観察と判断が品質を左右します。
花立山養鰻では、この「人が見続ける養殖」を前提に
杉樽養殖を行っています。
5.品質を最優先した養殖方法
効率だけを求めれば、より大量生産に向いた方法もあります。
それでも杉樽を選ぶ理由は、
うなぎの状態を最優先に考えているからです。
一尾一尾の状態を見極めながら育てることで、身質の安定したうなぎへとつなげています。

水へのこだわり
養鰻において、水は設備ではなく育成環境そのものです。
水質、 水温、 水の流れ
花立山養鰻では、これらを一体で捉え、季節や成長段階に応じて調整しています。
水を「一定に保つ」のではなく、うなぎの状態に合わせて生かす。それが、花立山養鰻の水の考え方です。

水が安定していることの価値
環境との向き合い方
水の状態が安定していると、
•食いムラが出にくい
•成長のバラつきが抑えられる
•出荷時の身質が安定する
といった結果につながります。
これは、業務用として求められる品質の安定性にも直結しています。
花立山養鰻では、無理な拡張や過密養殖は行いません。
•周辺環境への配慮
•管理が行き届く規模感
•続けられる養鰻であること
これらを重視し、環境と折り合いをつけながら養殖を行っています。